ドクターとナースのスキンケアサロン
リチェッタ お肌の話・・
皮膚を摩擦することで生じる色素沈着を「friction melanosis=擦過黒皮症」と言います。
ナイロンタオルなどで日々お肌を擦っている場合に起こる事から、別名towel melanosis=タオル黒皮症
などとも呼ばれます。
皮膚はもともと体の内部組織を包んで保護する器官ですから、外界から強い刺激が加わると、それに反応するような
仕組みがあります。
皮膚の表面を構成している部分(表皮層といいます)には、メラノサイトという細胞がたくさん混在していて、刺激に対してメラニン色素を作っては、周囲の表皮細胞に注入してしまいます。これが日焼けの時などにみられる色素沈着です。
毎日ゴシゴシと皮膚を擦っていると、炎症という反応を起こしてメラニン色素がたくさんばらまかれて色素沈着を起こします。
さらに皮膚を顕微鏡で調べると、本来の角質層ではなく、その下の層にまでメラノサイトがたくさん落ち込んでしまいます。
リチェッタでスキンケアを行っていますと、背中や二の腕の外側、首、鎖骨部分などに、地図のようにまだらな色素沈着を起こしてしまったケースを時々見かけます。
そしてよくよく入浴時の洗い方などを確認しますと、ゴシゴシしているのです!
常に露出している顔には、皮脂腺や汗腺などの分泌腺が豊富に分布しているので、ボディーより丈夫にできていますが、それでも強く擦ったり、毎日擦り続ける事は避けたほうが無難です。
皮膚をスクラブする素材のタオルや、ヘチマ、ボディーブラシなどの使用を止めましょう!
エステでの垢すりや塩で皮膚を強く擦る事もお勧めしません。
究極は、手で優しく洗う!届かないところは、綿のタオル(昔からよく工務店の御挨拶として頂戴するヤツ)でぬるぬると泡の中でスリップする程度に柔らかく洗いましょう。いかなるお肌も擦って特になることはありません!
御注意あれ・・・
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